- 雪歩「戦車道やりますぅ」 投稿日 2024年4月17日 12:05:43 (プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!)
P「雪歩が主演のTVドラマの製作が決定したんだが」
真「本当ですかプロデューサー! おめでとう! 雪歩」
雪歩「ありがとう、真ちゃん」
伊織「でも、その発表だけでなんでみんな集めてるのよ」
P「そのことなんだが、今回のドラマは『戦車道』の話でな」
春香「せんしゃどう……ってなんでしたっけ?」
あずさ「華道、茶道とならんで、乙女のたしなみとされている伝統武道ですよね」
響「なんか堅苦しそうだぞ」
亜美「ちょっと古臭いカンジだよねー」
P「まぁまぁ、それで今年の第63回戦車道全国高校生大会で活躍した」
P「大洗女子学園がドラマの舞台になっているんだ」
真美「ゆきぴょん、戦車乗るの?」
貴音「真、風情があってよろしいですね」
美希「あふぅ……ハニー、はやく本題を話して欲しいの」
P「そうだな、それでドラマの番宣も兼ねて『生っすか!?サンデー』増刊号枠にて」
P「765プロ総出での『戦車道』体験をしてもらうことになった」
一同「ええ~っ!」
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律子「大洗女子学園も全面協力してくれるそうなので、頑張りましょう!」
千早「あの……プロデューサー、どうしても全員で参加しないとダメなんですか?」
P「ん? どうした?」
千早「戦車は……ちょっと」
春香「一緒にやろうよ! 千早ちゃん。みんなでやればきっと楽しいよ」
やよい「私も戦車に乗ったことないから不安ですけど、雪歩さんのためにもやります!」
千早「春香、高槻さん……。そうですね、わがままを言ってすいません」
P「よし! あと、まだ決まっていない役もあるそうだから」
P「この体験番組で頑張れば、他のみんなも雪歩と一緒に出演できるかもしれないぞ」
美希「みんなライバルなの。はやく戦車動かせるようになるの」
貴音「ところで、戦車道をやったことのある者はいないのでしょうか?」
雪歩「あ、あの私。小学生の時、少しだけ習い事で……」
真美「それで、ゆきぴょん主役ゲットできたんだ」
亜美「ハッ! まさか穴掘りの技能もそのときに?」
律子「コラ! でも、未経験者も大洗女子でみっちり鍛えてくれるそうだから大丈夫よ」
亜美「う~、りっちゃんが鬼軍曹モードになってるよー」
P「とりあえず、3人ずつのユニットを発表するから車長、砲手、操縦手を決めてくれ」
柚子「そんな理由があって戦車が4台も運ばれてきたんですね」
杏「放送局の方で用意した『アイドル戦車』だってさー」
優花里「てっきり、新しい戦車が増えたのかと思ったのに」ガックシ
杏「それで、西住ちゃん。迷惑かけるけど、アイドル達の面倒見てくれないかなー?」
みほ「それはいいですけど、大洗女子を舞台にしたTVドラマって……」
杏「ああ、主役の萩原雪歩はもちろん、西住ちゃん役だよ」
華「すごいです、みほさんが主人公のドラマだなんて」
沙織「もしかして、私役もいるのかな? もうやだー、どうしよう!」
麻子「あまり期待しないほうがいいぞ。沙織」
沙織「ブー。いいじゃん、それにドラマの登場人物になればきっとモテモテに」
桃「それはともかく、大洗女子の宣伝にもなるし、今回の企画はぜひ成功させてほしい」
杏「学園が残ったといっても予算不足は相変わらずだしね」
柚子「特番とドラマが売れれば、新しい戦車も買えるぐらいの予算とれるかも」
桃「我々も含めて、他の戦車道チームも協力する。西住隊長、頼んだぞ!」
みほ「あ……はい!」
優花里「では早速、アイドルの戦車を見に行きましょうか!」キラキラ
沙織「さすがゆかりん、生き生きしてるね」
華「でも、わたくしもどんな戦車か興味あります」
沙織「なんか、戦車道始めてからどんどん詳しくなっていったからね」
沙織「前はどの戦車も同じに見えてたのに……」
麻子「職業病ってやつだな」
沙織「そういう麻子だって、戦車道のおかげで朝起きれるようになったじゃん」
麻子「うぐ」
みほ「……」
沙織「みぽりん? なんかおとなしいね」
みほ「あ、うん」
沙織「アイドルに戦車道教えるのが不安とか?」
華「大丈夫ですよ。わたくし達に戦車道を教えていただいた時のようにすれば」
優花里「そうです! それに今回は我々もいますし」
みほ「はは、ありがとうみんな。そうだよね」
優花里「どんどん、頼ってください!」
ワイワイガヤガヤ
優花里「あれ? 他のチームの皆さんもいますね」
麻子「みんな、なんだかんだで興味あるんだろう」
華「4台とも違う種類の戦車のようですが……」
沙織「なんかちっこいのから大きいのまで、いろいろだね」
優花里「解説ならお任せください!」
典子「これは、シャーマンだな」
妙子「サンダース大付属との追いつ追われつを思い出します」
あけび「でもなんか角張ってごつくなっているような」
優花里「バレー部の皆さん。この戦車はM4A3E2突撃戦車です」
妙子「これがあのジャンボなんですね」
忍「でも先輩、普通のM4となにか違いがあるんですか?」
優花里「はい! 初期のM4に比べて砲もサスペンションも強化されてます」
優花里「しかしなんといっても一番の特徴はその装甲です」
優花里「重戦車並の装甲厚で、圧倒的な防御力を誇ります」
優花里「そのかわり、機動力が犠牲になってしまってますが」
優花里「近藤殿が言っていたように『ジャンボ』とも呼ばれている防御力特化改良型ですね」
優花里「あと特にこの車体はブーブーエスTVの伝説の番組」
優花里「『痛快なりきり番組 風雲!タジリ城』で使われた……」
沙織「はいはいそこまで」
優花里「ああん、まだ半分も解説してないですのにー」
華「本当にTVで使われてた『アイドル戦車』なんですね」
優花里「戦車道があまり盛んに行われなくなって、撮影用などで払い下げられた『子』はいっぱいいると思いますよ」
麻子「次いこう」
おりょう「ごつい戦車ぜよ」
カエサル「でも、どこかで見たことあるような」
優花里「歴女チームの皆さん、これはKV-1重戦車ですね」
左衛門佐「おお、プラウダ戦の時の」
エルヴィン「あの時戦ったのはKV-2だったな」
優花里「元々両方とも同じ車体でKV戦車と呼ばれてましたが、KV-2と区別するためにこう呼ばれるようになりました」
ねこにゃー「これがKV-1なんですね……」
ももがー「うわぁ」ドンビキ
優花里「どうかしましたか?」
ぴよたん「ネットの戦車ゲームでこのKV-1が敵で出てくると、硬すぎて撃破できないんです」
優花里「そ、そうなんですか。たしかにⅢ号やⅣ号の初期型では撃破は難しいかもしれませんね」
左衛門佐「KV-2を撃破した時のコツを伝授しようか?」
ぴよたん「三式でもできるんでしょうか?」
梓「うわあ~」キラキラ
あや「なんか、澤ちゃんがキラキラしてる~」
紗希「……」
優花里「おおう、この戦車は!」キラキラ
あゆみ「秋山先輩にキラキラがうつった……」
優花里「一年生チームの皆さん! これはコメット巡航戦車ですよ」
優季「いかにも戦車ーって格好してますよね」
優花里「イギリス最後の巡航戦車で、走攻守バランスのとれた傑作戦車ですよ」
桂利奈「澤ちゃん、そういえばこの戦車好きだったような」
優花里「特にパンターの攻撃力にも匹敵する76.2mm砲は……」
麻子「はい次々」
優花里「うわああああん」ズルズル
華「最後の戦車は小さいですね」
沙織「あれ? これって38(t)じゃない?」
麻子「そっくりだな」
優花里「ひゃううう」
沙織「わっ、ゆかりん、変な声出さないでよ」
優花里「これ、レア戦車ですよ~」スリスリ
麻子「そうなのか」
優花里「新型38(t)偵察戦車です。数両しか作られてないんですよ」
優花里「38(t)nAともいって、装甲がリベットから溶接になっていたり」
優花里「エンジンが強化されて、最高速度は時速60キロ以上にも達します」
優花里「後に部品がヘッツァーに使われたりしているあたりは、Pティーガーとエレファントに似た関係とも言えますね」
沙織「まぁ、番組作りで貸し出されてるだけだしね」
華「結局わたくし達が指導することになるので、優花里さんも乗る機会あると思いますよ」
優花里「はっ! そうですよね! うふふふ」ズズ
麻子「なんかよだれが出てるぞ……」
沙織「それよりさ、肝心のアイドルだけど、どんな人達が来るかみんな知ってる?」
優花里「わたしは、戦車は知ってますけど、そちらはさっぱりです。すみません」
麻子「なんでも765プロってとこのアイドルらしいぞ」
沙織「和む風呂!?」
麻子「765プロだ。最近売れてきている芸能プロダクションらしい」
沙織「どんなアイドルがいるの?」
麻子「竜宮小町とか聞いたことないか?」
華「あら、そのアイドルグループならわたくしも知ってますよ。なないーろぼーたんー♪」
沙織「急に歌い出さないでよ! でもたしかに聞いたことあるかも」
麻子「あとは、日曜の番組で『生っすか!?サンデー』とか」
優花里「すいません。両方とも知らないです」ウウ
沙織「でもアイドルってぐらいだから、みんなかわいいんだろうなぁ」
麻子「戦車道を教えるかわりに、モテ道を教わろうとか考えてないだろうな?」
沙織「」
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